大学院(火・6)時間割表へ
    言語学特論演習
  
HASEGAWA NOBUKO 
長谷川 信子
4単位 
  
通年 
92101000

 博士後期課程のゼミ。日本語と英語を中心にした比較統語研究の観点から、言語の理論的研究の成果を建設的、批判的に考察し、受講生各自の研究トピックテーマを発展させつつ理論構築に貢献することを目的とする。受講生の研究テーマに不可欠と思われる先行研究を精読するとともに、理論の最近の動向についても考察する。特に、以下の点は扱いたい。
 生成文法の統語論は、その発祥から50年以上が経過し、文の構造構築とその操作は、語彙範疇よりむしろ、意味が判然としない機能範疇の働きによることが分かり、その解明が統語理論の中心課題となってきている。今年度の授業では、統語部門と接点を持つ語彙・レキシコン、および語用論とのインターフェイス現象を扱い、その分析と解明に機能範疇がどのように関わるのか、検討する。特に、位相(phase)と呼ばれるカテゴリーとなるCPとvPの理論的な位置づけを探りつつ、これまでの理論研究(標準理論、拡大標準理論、GB理論などの枠組み内)での一般化と、それと関わる膨大な経験的事実を、機能範疇の観点から、再検討する。

評価方法: 授業での発表、討議。複数の公刊可能なレベルの論文。

テキスト名: 学期始めに、指示する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 最初の授業で、受講生の研究トピックと研究の進み具合を考慮して、シラバスを用意する。