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    日本研究
  日本の文化と社会を考える
KUBOTA KOMEI 
窪田 高明
4単位 
  
通年 
91302000

日本の文化、歴史を考える。テキストは読みやすく、また内容も興味深い。筆者の山本七平は多くの日本論の著者として高名な評論家。歴史全体の大枠を大胆な構図で捉え、扱う範囲は、古代から江戸時代末期に及ぶ。全体が26章からなるため、毎回、一章ずつ読み進めていく予定。各自、テキストを購入しておくこと。各章の内容は下記のとおり。

評価方法: 学期末のレポートと出席状況。

テキスト名: 山本七平日本人とは何か祥伝社2006

  本書は1989年PHP研究所から単行本で発行され、後、PHP文庫、祥伝社と形や出版社を変えて発行されてきた。どの版を使用してもかまわない。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 日本人とは何か
2. 文字の創造
3. 律令制の成立
4. 神話と伝説の世界
5. 仏教の伝来
6. <民主主義>の奇妙な発生
7. 武家と一夫一婦制
8. 武家革命と日本式法治国家の成立
9. 武家法の特徴
10. エコノミック・アニマルの出現
11. 下剋上と集団主義の発生
12. 貨幣と契約と組織
13. 土一揆・一向宗・キリシタン
14. 貿易・植民地化・奴隷・典礼問題
15. オランダ人とイギリス人
16. 「鎖国」ははたしてあったのか
17. キリシタン思想の影響
18. 家康の創出した体制
19. 幕藩体制の下で
20. タテ社会と下剋上
21. 五公五民と藩の経営
22. 幕藩体制下の経済
23. 江戸時代の技術
24. 江戸時代の民衆生活
25. 江戸時代の思想
26. 現代日本人の原型