大学院 集中講義へ
    統計処理法
  
WATANABE YUICHI 
渡辺 雄一
4単位 
  
集中 
91202010

言語学・応用言語学・言語教育・コミュニケーションの研究で多用される代表的な統計手法について基礎的な理解を得ることを目的とする。主な目標は、文献で使われている統計処理を見てその解釈ができるようになることである。同時に講義では自らが統計分析を必要とする研究を行う際に留意すべきデザイン、データ収集、測定の問題にも触れて行く。計算は主にコンピュータを使い、授業ではどのような統計手法を使い、どのように結果を解釈すべきかに重点を置く。そのため、表計算ソフトのExcelおよび統計処理ソフトを使った計算、グラフ作成の練習も行う。これらのソフトや高度な数学の知識は前提とせず、加減乗除、小数の計算ができれば十分である。

評価方法: 筆記試験

テキスト名: 吉田 寿夫本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本北大路書房1998

参考文献: 田中 敏実践心理データ解析新曜社2006

  ほかにユニポストで購入すべきパケットがあります。

注意事項: 最初の授業にテキスト、電卓(簡単なものでよい)、定規(グラフ作成のため)を持ってきて下さい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 記述統計・相関:データの要約・視覚化、相関、効果量(Effect Size)
2. 質的変数と2重クロス表:直接確率計算法、カイ二乗検定
推測統計:検定のしくみ、p(偶然生起確率)、有意水準(危険率)、信頼区間
3. 検定:t検定
前提、検定の選び方(変量の尺度水準、対応のある・なし)、片側 vs. 両側検定
4. 検定:ANOVA
実験計画:内部妥当性、外部妥当性、無作為配分
5. 検定:ANOVA
交互作用の解釈
まとめ
6. テスト
多変量解析:回帰分析、因子分析
論文における統計分析の解釈