大学院(火・4)時間割表へ |
日本語学研究(統語・語彙・意味) |
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91103010 |
受講者のレディネスと興味により、以下の何れかを講義することにする。 1.日本語の統語、語彙、意味を体系的に勉強したことのない学生を対象に、その全体像について講義する。久野すすむ(日に章)の古典的名著『日本文法研究』をメインテキストにし、そこに提示されている多様な文法、意味現象に対する分析を理解してもらうと共に、その後の日本語学研究においてそれらの分析がどのように発展させられてきたかを考察してでもらう。 2.日本語のテンス・アスペクトの体系と談話構造との関係を工藤真由美の『日本語のアスペクト・テンス体系とテクスト』をメインテキストにして考察すると共に、実際の日本語テクストを分析してみる。さらに余裕があれば、日本語のテンス・アスペクトの習得(第一/第二)に関する最近の論文を読み、日本語研究と習得研究の共通の論点を整理する。 3.事象のアスペクト構造について岩本遠億『事象アスペクト論』をメインテキストにして考察し、それぞれの母語における類似の現象を分析してみる。 4.近年発展しつつある事象解釈における「程度性」に関する論文を読み、論点を整理すると共に、新たな問題を発掘するための考察を行う。 |