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英語学研究(現代英文法) |
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91102010 |
英語の教育文法(学習文法)を、理論言語学の統語論、語用論、語彙意味論の視点から、体系化、把握し、日本語の体系(文法、語彙、言語使用)にも言及しながら、真に「英語が使える」ようになるための「文法」とはどのようなものかを考察する。英語の指導者を目指す学生には是非受講してもらいたいが、そうでなくても、英語が国際語として位置づけられる現代にあって、各々の英語の知識(日本語の知識)を、再点検する機会となると思う。 日本人にとって外国語である英語は、「学ぶ知識」として語彙と文法が導入され、日本語に訳す、という形で教育されてきた。しかし、1990年頃からの「ゆとり教育」路線により中学校での英語の時間数が減少し、英語の「コミュニケーション」の手段・技術としての側面を強調した(特に、2002年施行の)学習指導要領により、英語の言語としての体系(語彙、文法、構文、語用、日本語との違い)の側面が疎かとなったのは周知の事実である。しかし、2011年からの小学校への英語の導入により、中学校では、逆に、「知識としての英語」の教育が多少「復権」する兆しもある。 言語(英語)は、抽象的な体系であり、それ故に「どんな場面、どんな複雑な思考にも対応可能」なのである。場面やタスクと対応したコミュニケーションのための英語では、限られた状況でしか使用できず、言語本来の持つ応用力・対応力のある英語とはならない。自らの英語の知識(日本語文法の知識)を整理しながら、英語(言語)の文法、語彙の体系を再構築することになろう。 |
評価方法: | 授業での発表、宿題と小レポート、期末レポート。 |
テキスト名: | 中村捷『実例解説英文法』開拓社、2009年 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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