・教育実践現場において、教師によるマルチメディアの授業への導入、学習教材の開発、学級運営の向上、教育問題の解決・改善など、教育工学の知識を利用していくことが期待される。このためには、諸種の研究方法や情報機器を利用した効果的活用法を理解し、科学的・論理的思考方法を習得していることが前提となる。本講義では、教育現場で有効な実践的研究方法、特にアクション・リサーチを習得・体験していくことにより、教育工学の基礎的な視点と分析力が習得されることを目標とする。なおアクション・リサーチとは、問題の発見 → 計画立案 → 計画の実行 → 分析 → 現場へのフィードバック → さらなる改善点の発見 ― の円環的な、かつ実践的な研究方法である。 ・授業内容:前半は、教育工学の原理、及び諸種研究方法と技術について学習し、後半は、代表的研究方法について、教官が用意したものやグループで希望する論文を紹介発表する。また、終盤には、グループによる教育実践的研究(特に、アクション・リサーチを用いた)の計画立案についてコンピュータソフト(パワーポイント)を用いて構想発表会を行い、それに基づいて各自が最終授業時に「期末レポート」を提出する。
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