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    教育工学A
  実践的研究法
TAKEDA AKENORI 
武田 明典
2単位 
2〜4 
前期 
70000601

・教育実践現場において、教師によるマルチメディアの授業への導入、学習教材の開発、学級運営の向上、教育問題の解決・改善など、教育工学の知識を利用していくことが期待される。このためには、諸種の研究方法や情報機器を利用した効果的活用法を理解し、科学的・論理的思考方法を習得していることが前提となる。本講義では、教育現場で有効な実践的研究方法、特にアクション・リサーチを習得・体験していくことにより、教育工学の基礎的な視点と分析力が習得されることを目標とする。なおアクション・リサーチとは、問題の発見 → 計画立案 → 計画の実行 → 分析 → 現場へのフィードバック → さらなる改善点の発見 ― の円環的な、かつ実践的な研究方法である。
・授業内容:前半は、教育工学の原理、及び諸種研究方法と技術について学習し、後半は、代表的研究方法について、教官が用意したものやグループで希望する論文を紹介発表する。また、終盤には、グループによる教育実践的研究(特に、アクション・リサーチを用いた)の計画立案についてコンピュータソフト(パワーポイント)を用いて構想発表会を行い、それに基づいて各自が最終授業時に「期末レポート」を提出する。

評価方法: 出席、グループ発表内容、期末レポート:教育実践的研究(特に、アクション・リサーチを用いた)の計画立案書、以上の総合評価

参考文献: 赤堀侃司教育工学への招待JUSTSYSTEM2002

  テキストは使用せず、適時、資料を配布
参考書は購入しなくてかまわない

注意事項: 本講義はグループ演習の都合上、35名程度の中規模クラスを想定し、初回に人数制限を行う場合もあるので、初回授業から必ず出席すること。
本授業は、教職課程の授業で、かつ、参加型の授業であるので、特に出席を重視する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. オリエンテーション:教育工学とは
2. 教育工学の基礎用語
3. 教育現場における情報機材の活用
4. 量的研究方法(実験法、社会調査法、等)の概要
5. 質的研究方法(事例研究法、観察法、等)の概要
6. その他の研究法(エスノグラフィー、等)の概要
7. アクション・リサーチの概要
8. 教育工学的実践的研究事例(教官による紹介 ― 1)
9. 教育工学的実践的研究事例(教官による紹介 ― 2)
10. 教育工学的実践的研究事例(グループ発表による紹介 ― 1)
11. 教育工学的実践的研究事例(グループ発表による紹介 ― 2)
12. 研究計画立案・研究成果のまとめ方について
13. 教育実践的研究の計画立案打ち合わせ(各グループ)
14. 教育実践的研究のグループ構想発表会
15. 総括、及び、各自による期末レポートの提出