前期(火・3)時間割表へ
    ブラジルの政治・経済I
  
TAKAGI KO 
高木 耕
2単位 
2〜4 
前期 
56002300

ブラジルの再民主化(1985年)をひとつの区切りとして、それ以前のブラジル政治・経済の流れを概観し、続いて85年以降のブラジル政治・経済の特徴について詳しく学んでいく。とくにカルドーゾ政権(1995年〜2002年)とルーラ現政権(2003年〜現在)がブラジルの現代政治・経済に与えた影響について考察を深めたい。現在のブラジル政治経済の動向に関心のある学生の受講を期待したい。

評価方法: 出席状況(20%)、レポート(40%)、期末試験(40%)

テキスト名: 授業内で説明する。主にポルトガル語・英語の資料を使う。

注意事項: 前期の「ブラジルの政治・経済I」と後期の「ブラジルの政治・経済II」はそれぞれ独立した授業であるので、継続して履修する必要はないが、可能であれば両方履修することが望ましい。前期はおもに「ブラジルの政治・経済の歴史的な流れ」で全体像をつかみ、後期はおもに「今日のブラジルの政治・経済の傾向」に焦点を当てる。前期に「森」全体の特徴を理解し、後期では個々の「木」について知るのが目標となる。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 現代政治・経済の流れ(1)旧共和政から1930年革命まで
2. 現代政治・経済の流れ(2)1930年革命とヴァルガス時代
3. 現代政治・経済の流れ(3)戦後ポピュリズムの時代
4. 現代政治・経済の流れ(4)軍事政権時代
5. 現代政治・経済の流れ(5)軍政から民政へ
6. 再民主化以後のブラジル政治・経済―カルドーゾまでの10年間(1985年〜94年)
7. カルドーゾ政権の8年間(1)レアルプラン、経済安定化政策、構造改革
8. カルドーゾ政権の8年間(2)社会政策(教育、保健など)
9. 第1次ルーラ政権の政治・経済
10. 第2次ルーラ政権(現在)の政治・経済
11. カルドーゾ・ルーラ政権の検証
12. 以後、進捗状況に応じて調整する