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    ブラジル研究入門
  
TAKAGI KO 
高木 耕
2単位 
1〜4 
前期 
56002100

ブラジルは近年めざましい経済発展を遂げており、日本企業の進出も増えている。2014年にはサッカーのワールドカップ、2016年にはリオデジャネイロ市でオリンピックが開催されることになっており、国際的な注目度も高まっている。日本とブラジルとの関係を見ると、2008年は「日本ブラジル交流年」であった。それは、日本人のブラジル移住100周年を記念したものである。日本とブラジルの両国は、これまでの100年の二国間関係を振り返り総括するとともに、新たな100年の関係を構築するためのスタート地点にいる。ブラジルには150万人の日系人がおり、日本には30万人を超えるブラジル人が住んでいる。このようなヒトの往来と滞留があるにもかかわらず、日本人が持つブラジルのイメージは一貫して「サンバ」、「サッカー」、「コーヒー」、「アマゾン」である。この講義では、あえてこの4つのステレオタイプにあわせてブラジルを深く掘り下げることで、ブラジルの奥深さと多様性を理解する一助としたい。

評価方法: 出席(20%)、レポートの作成とプレゼンテーション(30%)、期末テスト(50%)

参考文献: アンジェロ・イシブラジルを知るための55章明石書店2001
富野幹雄・住田育法ブラジル学を学ぶ人のために世界思想社2002

  授業中にプリントを配布する。

注意事項: 国際言語文化学科ブラジル・ポルトガル語専攻の学生は、本講義を1年次に履修することが望ましい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 講義の進め方、参考図書の紹介
2. ポルトガル語圏とブラジル
3. 「サンバ」にみる歴史と文化
4. 「サッカー」にみる社会と国民性
5. 「コーヒー」にみる移民と経済
6. 「アマゾン」にみる開発と環境
7. 4つの特徴に共通するブラジルの課題
8. ポルトガル語圏、ラテンアメリカ、BRICsと「ブラジル」
9. 海を越えた「ブラジル」
10. 日本における「ブラジル」
11. 受講者によるプレゼンテーション
12. 受講者によるプレゼンテーション
13. 受講者によるプレゼンテーション
14. 総括
15. 予備日