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ベトナムの歴史 前近代ベトナムの歴史的文脈 |
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ベトナムは、約1000年の長きにわたり中国の支配下にあってその文化的影響を多大に受け、他の東南アジア諸国と異なる中国型王朝国家を形成・展開した。その主たる担い手であるキン族は、北部から中部・南部へ、そして平野から山地へと領域を拡大し、現在国民国家ベトナムの基盤を形成してきた。このような歴史的経緯が現在まで依然として存在する国内の多様な地域性、そして東南アジア地域に位置しながらも東アジア諸国との文化的親和性を生ずる遠因となっている。本講では、ベトナム史初学者に向けてベトナム前近代史を理解するため不可欠なアジア史の基礎的概念・語彙を学び、中国・東南アジア諸国との関係をふまえた各時代の歴史的文脈を考察していく。 |
評価方法: | 出席・授業中の積極的参加姿勢などの平常点を重視し、期末レポートによる評価を加味する |
参考文献: |
古田元夫『ベトナムの世界史 : 中華世界から東南アジア世界へ』東京大学出版会、1995年 池端雪浦 [ほか] 編『『岩波講座東南アジア史』 第2〜8巻』岩波書店、2001-2003年 |
参考文献等は授業中に随時配布する。ベトナム語・中国語・漢文の予備知識は不要。 |
注意事項: | 授業時間中の携帯電話使用・中途退出は認めない。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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