後期(月・3)時間割表へ
    レトリカル・コミュニケーション論
  
TAJIMA NORIAKI 
田島 慎朗
2単位 
1〜4 
後期 
55000200

 レトリカルな視点からコミュニケーションという行為/現象/出来事をとらえ、分析、批判することで、我々が日常接するメッセージへの、その接し方を考えるコース。授業中には、政治スピーチ、小説、詩、映画、広告、携帯電話、Tシャツなどの題材を社会的政治的な言説やメディアとして取り上げ、レトリック理論との関連を話し合う。前半は政治演説を主に題材にし、米国のスピーチ・コミュニケーション分野の歴史に沿った形で現代レトリックの発展を見ていく。後半はヨーロッパの影響を受けた学問・分野としてのレトリックがどう変容してきたかを鑑みながら、日本の文脈に併せて論じたい。
 コース内ではいくつかの批評手法とともにその例を出し、学生に短いエッセイを書いてもらうとともに、なるべく授業内での発言の機会を多く与えていきながら議論を進めたいと考えている。議論について行くという観点からも、評価点の配分に普段からの出席によるものが多くを占めるという意味からも、期末テストだけの出席で単位が取れるコースではないことを了承してほしい。

評価方法: 授業内レポート   4回*5 =20(前回の授業の内容を復習する意味で、
               いくつかの質問の中から選んでその答えを
               書いてもらう短いレポート)
グループ発表    1回*20=20
72 hours レポート  3回*10=30 (授業内の内容に関して、出された条件の中で
               72時間以内にemailで提出の短いレポート)
期末レポート        1回*30=30(72hours レポートを発展させた、中くらいの長さの論文)

合計                        100

テキスト名: コースパケットを作成。第一日目の講義で発表する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. オリエンテーション
2. レトリックとは何であるか/何をするか
3. メディア・テクノロジーと政治スピーチ
4. 劇場政治とレトリック
5. もう一つのレトリックの潮流:文芸批評とことばの彩
6. カルチュラル・スタディーズとレトリック (グループ決め)
7. 広告とレトリック
8. ポピュラー・カルチャーとレトリック
9. (コンピュータ・)テクノロジーとレトリック
10. 批評の役割、批評家の役割
11. 予備日・グループ発表準備
12. グループ発表 1
13. グループ発表 2
14. 授業のまとめ