後期(木・5)時間割表へ
    ジェンダー論B
  構築される女・男・恋愛・セクシュアリティ・結婚
YOSHIDA MITSUHIRO 
吉田 光宏
2単位 
1〜4 
後期 
50500702

現在の様々な社会におけるジェンダー、例えば、日常生活で構築されていく「男性」であることの意味、「女性」であることの意味とは何か、「恋愛」とは何か、「結婚」とは何かを理解するために、多様なアプローチを紹介していく。ジェンダーの研究は、「男性」と「女性」の在り方という「個人的」なことに、学門のメスを入れた新しい学門である。いかに男性と女性のそれぞれの社会的役割がどう認識され評価されていくか、またそこに生じる差異や階層がどのように構築され、その源にある原因がどこにあるか、「恋愛感情」が人にもたらすものとは何か、「結婚」をめぐってどのようなものが人に求められているか、「セクシュアリティ」とはいかに形成されているか、など多岐に渡るトピックを検証する。女性/男性の役割、それぞれに期待されること、様々な社会における男性と女性との関係やそれぞれのアイデンティティ形成のありかたなどを理解するために、これまで提唱されてきたジェンダーに関する理論やモデルを紹介し、それぞれの問題点を検証する。

評価方法: 1. 授業への参加
2. レポート 
3. 記述試験

テキスト名: 授業で扱う内容のプリントをテーマごとに配布し、それにそって授業を進めていく。
随時参考図書を推薦する。香山リカ (2005)『働く女の胸のウチ』大和書店。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. イントロダクション
2. ジェンダーの多様性と普遍性1:「われわれ」の考える男性性と女性性はどのような社会にもみられるか
3. ジェンダーの多様性と普遍性2: ジェンダーの多様性に見られる、規則性や法則性はあるか
4. 「異性愛」の構築の在り方 1: 恋愛感情が人間形成にもたらすものはどのようなものか
5. 「異性愛」の構築の在り方 2: 日本で女性が男性に求めるもの、男性が女性に求めるもの
6. 「異性愛」の構築の在り方 3: 結婚とセックスと愛情は「家庭」にいかに「適切」なものとされるか
7. ジェンダーと「仕事」
8. 構造主義によるジェンダー論:入門
9. ポスト構造主義によるジェンダー論:入門
10. 社会生物学によるジェンダー論:入門