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人権論B 日本の人権問題 |
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「人権」の概念は、法的、道徳的、政治的とさまざまに異なる意味で用いられ、そこにはある種の混乱も見られる。しかし、人権の歴史を振り返ると、そこにはやむを得ない事情もある。「人権」の概念には、フランス型「自然権」思想に基づく系譜とアメリカ型「抵抗権」思想に基づく系譜がある。また、ヨーロッパに起源をもつ人権は、アジア地域には適合しないといった主張もあり、ヨーロッパ自体においても人権概念を無意味な抽象として否定する議論もある。 本講義では、若干の人権思想史を踏まえた上で、裁判にもちこまれた具体的な事件から現代における「人権問題」の意義と問題点を考えていきたい。 |
評価方法: | 出席(発言)と試験の総合評価(それぞれのウエイトは50%)。授業ごとに理解度をはかる小レポートを書いてもらう予定。任意提出のレポートも歓迎する(評点にプラス)。 |
テキスト名: | 棟居快行他『基本的人権の事件簿』有斐閣、2000年 |
参考文献: |
J. ロールズ他『人権について』みすず書房、1999年 樋口陽一『一語の辞典 人権』三省堂、1996年 |
基本的に共通のテキストを使って授業を進めるが、新しい問題や論点もあるので、その都度資料やビデオなども参考にする。 |
注意事項: | 基本的に毎回、感想と質問を記したリアクション・ペーパーを書いてもらう。そこに書かれた内容も評価の対象とするので、まず出席することが重要(出席不足者にはレポートを課す場合もある)。試験は、最終授業内で、通常のリアクション・ペーパーより多くの内容を書く小レポートとする予定。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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