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	国際社会が見えてくる 　　グローカリゼーション・パート2	IWAI MISAKI　 岩井　美佐紀（単位発行者） 2単位　 1〜4　 前期

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本講座「国際社会が見えてくる」は、毎回専門分野の異なる教員を講師に迎え、さまざまな角度から「グローカリゼーション」について考えてゆくオムニバス形式の連続講座です。 　この講座のねらいは、（1）単なる知識の吸収ではなく、政治学、経済学、国際関係論、歴史学など様々な視点から、現在私たちが直面している問題を読み解き、その原因を明らかにしてゆく、（2）本学の専任教員が毎回講師として登場するので、各教員の個性や専門分野を知る良い機会となる、（3）4月に入学したばかりの学生の皆さんにとって、2年次からどの「研究プログラム」を選択し、履修したらよいのかを考える材料を提供してくれます。 　本年度の講座の共通テーマは、昨年度に引き続き「‘グローカル化’する国際社会を考える」です。皆さんは「グローカリゼーション」という言葉を聞いたことがありますか。「国際社会」とは、「国」と「国」が基本単位となって交際する、「国際」＝インターナショナル（international)」な世界ですが、それだけではありません。 　現在の国際社会は、交通・輸送・情報伝達手段の発達と市場経済の世界的拡大に伴い、地球的規模でカネ・モノ・ヒト・情報が行き交い、世界の各地域・各国間の相互依存性が増大して、物理的にも意識的にも世界が一体化してゆく状況が生じています。同時に、深刻化する環境汚染、人口爆発、食糧、エネルギー、戦争、テロ、貧困、エイズ、経済格差、国境を越える移民・難民の増大などの諸問題を国家の枠組みを越えた、地球市民的な視点に立って解決してゆこうという意識や行動も進展しています。しかし一方で、グローバリゼーション(globalization)を押し進めるアメリカのような覇権国家からの政治、経済、文化の侵入に対し、自分たちの文化の混乱や無秩序化への不安から、自国の民族的アイデンティティや伝統文化を守ろうとする活動が世界各地に生じています。このように、グローバリゼーションの進展は世界中に大きなメリットをもたらすと同時に、ローカル（地域的）な次元から反発や抵抗を呼び起こし、しばしば両者の間にはテロリズムのような軋轢や衝突を生み出します。こうした「グローバリゼーション」(globalization)と「ローカリゼーション」(localization)という2つの潮流が同時並存している状態を「グローカリゼーション」（glocalization）と呼びます。 　このように21世紀の「国際社会」は、「インターナショナル」な世界に対して、グローバル化とローカル化という二つの波が押し寄せ、ますます複雑な様相を呈しています。では「グローカル化」する現在の国際社会には、どのような問題が存在し、私たちはそれをどのように理解していったら良いのでしょうか。 　この問いに対する答えを得る上で皆さんの一助になるようにとの思いから、本学の専任教員が『グローカリゼーション−国際社会の新潮流』というテキストを作成しました。このテキストは、各教員が自分の専門分野から見て「グローカル化」する国際社会を理解する上で重要と考えるテーマを取り上げて、簡潔かつ平易に解説したものです。本年度は執筆者の中で、昨年度担当していただけなかった講師の先生方が登壇します。是非昨年度履修した学生の皆さんも再度履修することをお勧めします。そして将来、国際社会で活躍したいと思う学生の皆さんも積極的に履修することをお薦めします。

評価方法：

評価方法： （１）毎回担当講師の講義内容に関する感想文（リアクションペーパー）の提出。出欠席確認を兼ねる。 ２）期末試験。各自が一番関心を持った講義に関する設問を一つ選び、解答する。　　 したがって、成績評価（１）毎回提出するリアクションペーパー（２）期末試験、（３）出席を総合して行われる。

テキスト名：

神田外語大学国際社会研究所『グローカリゼーション−国際社会の新潮流』神田外語大学出版局、2009年

テキストは事前に丸善で購入しておくこと。毎回の講義では、教科書を持参してほしい。その他、毎回担当教員がハンドアウトと資料を配布する。

注意事項：

本講座は2回（合計4単位）まで履修可能。昨年度までに1度履修した学生も今年度受講できる。

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