後期(金・1)時間割表へ
    ラテンアメリカ政治論II
  
TAKAGI KO 
高木 耕
2単位 
1〜4 
後期 
50402600

近年ラテンアメリカ各国で広がる反ネオリベラリズムや反グローバリズムの動きについて考察する。21世紀に入ってからラテンアメリカではいわゆる『左派政権』が続々と誕生している。国民はこうした左派政権に90年代以降広がったネオリベラリズムのもとで悪化した貧困問題の解消やより公正な社会の実現を期待するが、各国政府は果たしてそうした国民の期待に答えているか。またラテンアメリカのこうした動きを隣国の米国はどうみているのか。ブラジルやベネズエラなどを事例に、ビデオ(ニュースやドキュメンタリーなど)の視聴覚教材を用いながら、21世紀のラテンアメリカ政治の潮流を分析する。

評価方法: 出席、レポートおよび期末テストによる総合的評価。レポートは2000字から2500字程度。決められたテーマについて各自調べ作成すること。

テキスト名: 授業内で随時紹介する。

注意事項: 前期の「ラテンアメリカ政治論I」と、後期の「ラテンアメリカ政治論II」はそれぞれ独立した授業であるので継続して履修する必要はないが、前期は「19〜20世紀のアメリカとラテンアメリカ関係史」、後期は「20〜21世紀のラテンアメリカ内政」が中心になる。まず「森」の全体像をとらえ、つづいて個々の「木」に焦点を当てる目的である。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 現代国際政治・経済の流れ
2. 国際社会におけるラテンアメリカ
3. ラテンアメリカにおける市民の政治参加
4. ラテンアメリカと日本
5. 事例研究(ブラジル)
6. 事例研究(ベネズエラ)
7. 事例研究(ボリビア/エクアドル)
8. 事例研究(ウルグアイ/パラグアイ)
9. 事例研究(ハイチ/ジャマイカ)
10. 米国オバマ政権とラテンアメリカの関係
11. 日本に見るラテンアメリカ社会
12. これからのラテンアメリカ
13. 総括
14. 予備日