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国際関係論IA 国際関係論の基礎を学ぶ(1) |
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国際関係論IA(前期)とIIA(後期)は、国際関係論の基礎を学ぶ科目です。この二つの科目は、形式的には半期科目ですが、実質的には通年の授業だと思って、前期・後期と続けて履修してください。とくに公務員試験などで国際関係論を受験する際、下記、講義トピックについて一通り把握しておく必要があるので、セットで履修することを勧めます。 前期(国際関係論IA)の講義トピックは次の通り。 <I> 国際社会のしくみ(国際関係の構造) ここでは、現代の国際関係のしくみの基本となる、“国家”を中心とする「ウエストファリア体制」とそのシステムの変容について考える。グローバリぜーションの問題についても扱う。 <II> 国際関係のアクター ここでは、国際関係を動かすアクター(主体)について、様々な角度から考える。国際関係の伝統的なアクターは「国家」であるが、国家以外に、国連などの国際機構、NGO、企業など、様々なアクター(非国家主体)が国際関係を動かしている。また、「国家」は主権国家であるというが、主権をもつ国家の仕事とは何か、国家の様々な種類(政治体制)、対外政策の決定についても扱う。 <III> ナショナリズムとエスニシティ、文化と文明 ここではさらに“国家”にまつわる現象、ナショナリズムとエスニシティについてとりあげる。国家には「国民国家」という顔もあるが、「国民」とは何か。それにかかわる「ナショナリズム」とは何か。「国民」や「ナショナリズム」以外に、民族・人種を中心とする「エスニシティ」という概念もある。ナショナリズムやエスニシティによって、民族内戦や移民、アイデンティティなど、様々な問題がおこる。さらに、ナショナリズムやエスニシティを超えて、「文明」というファクターも国際関係に影響を及ぼしている。 後期(国際関係論IIA)では、次のトピックについて講義する。 <IV> 国際社会に対する様々な見方 [詳細は、国際関係論IIAのシラバスを参照。] 以上のトピックについて、授業では、映像資料なども活用し、講義を行う。また、講義トピックに関連して、時事問題もとりあげ、“現在”の問題についても考えていく。よって、授業では、テキストだけではなく、新聞記事なども活用していく。後期の国際関係論IIAについても同じ。 |
評価方法: | 評価は、(1)出席状況、(2)平常点(ミニ・レポートなど)、(3)期末試験に基づく。評価方法に変更がある場合、初回授業にて説明する。 |
テキスト名: | 村田晃嗣ほか編『国際政治学をつかむ』有斐閣、2009年 |
参考文献: |
田中明彦・中西寛編『新・国際政治経済の基礎知識』有斐閣、2004年 加藤秀次郎・渡邊啓貴編『増補版 国際政治の基礎知識』芦書房、2002年 神田外語大学国際社会研究所編『グローカリゼーションー国際社会の新潮流』神田外語大学出版局、2009年 |
■テキスト・参考文献については、初回の授業で、適宜、授業にて紹介します。テキスト・参考書の一部は本学図書館「指定図書コーナー」で閲覧できます。 ■上記「テキスト」については変更があるかもしれないので、初回の授業で確認した上で、購入してください。 ■テキスト・参考文献については授業シラバスを参照してください。授業シラバスは初回授業で配布。CAMPUS WEB授業フォルダでもアクセスできます。 |
注意事項: |
■講義スケジュール等の詳細は初回の授業にて説明します。 ■授業シラバスを必ず参照してください。授業シラバスは初回授業で配布し、CAMPUS WEB授業フォルダでアクセスできます。授業用フォルダは次の通りアクセスしてください。KUIS Campus Webの授業用フォルダに入り、「阪田先生」−>「国際関係論」―>「国際関係論IA」のサブフォルダへ。 ■<履修のアドバイス>この科目は「国際関係研究プログラム」の指定科目ですが、2年次までに履修することを勧めます(『学生便覧』研究プログラムのページを参照)。履修方法ですが、1年次に、政治学や経済学などの「基礎科目」を履修し、2年次に国際関係論などの「研究科目」をとることを勧めます。また、できれば、先に(1年次のうちに)、政治学や経済学のほかに、「国際関係史」などの歴史系の科目を履修しておくと、「国際関係論」がもっと理解しやすくなります。 |