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比較思想II 「愛」の比較思想 |
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「愛がほしい」「愛されたい」「恋がしたい」といった人間の欲望的な営みや表現は日常茶飯事である。そもそも「欲望」が、愛なのであるとしたら、「愛がほしい」は「愛を愛する」と言っているようで、意味不明である。否、意味があるようにも思える。ユング派の心理学者が、青春期の若者が陥りやすい心理現象として、ローマ時代のお話の「アモールとプシュケー」(人名だが訳すと「恋」と「魂」)に従いつつ、恋の相手も居ないのに「恋に恋する」心理に陥る説明をしていたことを思い出すからである。それも込みで考えるとしたら、「愛」とは自己参照的な活動でもあるような間口の広い豊かな概念であると言うことができるだろう。 この講座では「愛」について考えるが、受講したからといって「愛」についての実践的な影響や肯定的な効果や威力については何も保証しないので、その点、心構えが必要である。ただ、「愛」についての思想文化については知りうると思うので、その分だけ自己の経験に留まりがちな「愛」の実践に多少なりとも影響があるかもしれない。それは自己責任ということで受講してほしい。 |
評価方法: | 試験を中心に評価する |
テキスト名: | 授業内で適宜紹介する |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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