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比較文明論II 世界の無形文化遺産と私の無形文化遺産 |
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無形文化遺産保護の国際的取組みは2003年に採択され、2006年4月に発効したユネスコ無形遺産保護条約によって本格化したと言えよう。この条約はいまや118国余りが批准していて2008年後半から活動が開始された。人々のアイデンティティーの基盤となる無形文化遺産とは、実行、表現、知識、技術であり、それに関連する楽器、道具、物、工芸、文化空間も含む。分野は表現の媒体としての言語と口承伝統、芸能、社会慣習、儀礼、祭事、自然に関する知識、工芸技術など広範囲にわたる。この授業では無形遺産条約がユネスコで成立した経緯とその内容を考察し、条約施行の課題を考察する。具体的には2009年9月に初めて登録された代表リストと緊急リストの中から数例を選んで映像を検証しながら最も適切な保護方法を考察する。また出来れば国立劇場の文楽または、歌舞伎の鑑賞教室に参加。各学生は故郷または身近な無形文化遺産をユネスコのリストに模擬登録申請してみよう。各自作成した申請書類を発表(PPT使用)。討論による積極的参加を期待する。 |
評価方法: | 出席状況、発表、クラス討論への参加状況、レポート |
テキスト名: | 古田陽久『世界無形文化遺産データブックー2010年版』シンクタンクせとうち総合研究機構、2009年 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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