後期(金・3)時間割表へ
    日本語表現法IIB(通訳・翻訳課程用)
  読解力、思考力、文章力を鍛える
IWAMOTO ENOKU 
岩本 遠億
2単位 
1〜4 
後期 
50102402

 優れた日本語の書き手となるための訓練を行う。そのためには、思考力の発達、幅広い知識の獲得、書くべき内容や論点の整理、語彙や表現法の獲得、文章力の発達を欠くことができない。本講義では、これらの能力の総合的な発達を促すため、以下のような具体的な作業を毎週行ってもらう。[1]漢字・語彙力の向上のための練習とテスト。[2]多様なジャンルからの文章をできるだけ多く読む。[3]その内容と論点を整理し、要約する。
 要約とは、文章の重要部分を抜き出して繋げることによってできるものではない。要約者自身の頭の中での論点の再構築が必要となる。これを鍛えることによって思考力と文章構成力を伸ばすことができる。そのため、文章やメモを見ずに内容を要約したり、内容についての質問に答えられるような訓練も行う。さらに、自分が書いた要約の問題点を自分で発見し改善していくことができるようにするための訓練を行う。
 本講義では、基本的に毎週一定量の文章を読み、その内容と論点を整理し、それを自分の頭の中で再構築し、文章としてまとめるという作業を行う。
 宿題とテストが毎週あるので、優れた文章を書けるようになりたいという意欲のある学生の参加を求める。

評価方法: 出席、小テスト、提出物によって評価する。

テキスト名: 適宜指示する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 授業全体の説明。課題とテストの計画の提示。1回目の課題配布。
2. 2回目から最終回まで。漢字テスト。宿題の文章についてのテスト(何も見ないで答える)。要約課題の内容、論点の整理。自分の要約の問題点の発見、修正、再提出。