後期(金・2)時間割表へ
    日本語教育実習D
  
HORIUCHI MINEKO 
堀内 みね子
2単位 
3〜4 
後期 
50102204

<目的>
現在、言語教育としての日本語教育は教室の中で実践される日本語教育から、社会的な文脈における日本語教育や日本語教師のあり方を考える時代になった。文化が越境し、複雑に混淆しあう現代社会の多言語環境では、日本語教育の学習者と教授者は常に固定的な関係や役割を持つのではなく、相互に学び、教えあうという言語教育観を持つ日本語教師が求められる。本実習ではこのような日本語教育観を理解し、実践するために必要な理論学習と、学習者同士が相互に学びあうピア活動(仲間同士の相互学習)の体験を通して実習生自身の自律的な成長をめざす。
<授業活動>
1.日本語1/日本語2(金1限)科目に参加し、留学生の自律的な学習を支援するピア活動を体験する。
2.実習授業(金2限)では以下を中心に実施する
・ 理論学習、内省作業、意見交換、継続的な実習体験を記録する
<課題>
毎回の実習記録、必要文献を読む(ブックレポートや発表)、活動報告発表(中間・終了時)、最終レポート

評価方法: 出席(実習授業とチューター活動で週2コマ)、試験、全ての活動への自律的参加、報告発表、レポートなど総合的に評価する。

テキスト名: 未定。初回授業で詳細は説明する。必要に応じてコピーも配布予定。
参考文献:
・桜美林大学日本語プログラム2007『自律を目指す 言葉の学習』 凡人社
・岡崎眸 2007『共生日本語教育―多言語多文化共生社会のために―』 雄松堂
・佐治圭三・真田信治2004『日本語教師養成シリーズ6 異文化理解と情報』 凡人社
・横溝紳一郎 2000『日本語教師のためのアクション・リサーチ』凡人社、他多数

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. コース説明、個人面接
2. 試験(教授法復習)
3. 9月〜1月教育実習授業(金・2限)に加え、学部留学生対象科目「日本語1(金1限)」にチューターとして参加しピア学習活動(相互学習)を実践する。ビデオ撮影、活動の音声録音作業とその逐語文字化作業を並行して行う。
4. 9月〜1月授業内;実習からの個々の学習体験を深め、研究し、自己成長へと活用するために必要な知的学習を行う。同時にピア活動を記録、内省、報告、体験共有化、課題の明確化と対応策を考える。
5. 中間・終了前に口頭発表、最後に実習レポート作成