優れた日本語の書き手となるための訓練を行う。そのためには、思考力の発達、幅広い知識の獲得、書くべき内容や論点の整理、語彙や表現法の獲得、文章力の発達を欠くことができない。本講義では、これらの能力の総合的な発達を促すため、以下のような具体的な作業を毎週行ってもらう。[1]漢字・語彙力の向上のための練習とテスト。[2]多様なジャンルからの文章をできるだけ多く読む。[3]その内容と論点を整理し、要約する。 要約とは、文章の重要部分を抜き出して繋げることによってできるものではない。要約者自身の頭の中での論点の再構築が必要となる。これを鍛えることによって思考力と文章構成力を伸ばすことができる。そのため、文章やメモを見ずに内容を要約したり、内容についての質問に答えられるような訓練も行う。さらに、自分が書いた要約の問題点を自分で発見し改善していくことができるようにするための訓練を行う。 本講義では、基本的に毎週一定量の文章を読み、その内容と論点を整理し、それを自分の頭の中で再構築し、文章としてまとめるという作業を行う。 宿題とテストが毎週あるので、優れた文章を書けるようになりたいという意欲のある学生の参加を求める。
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