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    韓国文化特定研究I
  巫俗信仰を通して韓国社会と文化を考える
KIM YANGSOOK 
金 良淑
2単位 
2〜4 
前期 
44201200

私たちが韓国の文化や宗教に触れる時、巫俗信仰を避けて通ることはできない。それだけ巫俗信仰というものが韓国の社会や人々の暮らしにおいて重要な位置を占めているといえる。そのため植民地期以来、巫俗信仰は韓国社会を映し出す鏡として、様々な角度から調査、研究されてきた。この授業では、儀礼や神話研究の概要を始め、巫者の社会集団や国家との関わり、越境的な信仰実践に注目し、韓国社会における巫俗の意味を考えていくことを目的とする。

評価方法: 出席、平常点とレポートにより評価する。

テキスト名: 必要に応じて資料を配布し、参考文献を指示する。

注意事項: 講義内容については、履修者の関心事項などにより若干の変更を行うこともある。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. イントロダクション(「巫俗」について)
2. 巫俗研究の系譜
3. 様々なタイプの巫者と成巫過程(ムーダンからポサルまで)
4. 巫俗儀礼「クッ」と巫歌
5. 済州島の巫俗信仰とポンプリ
6. 出稼ぎ巫者と日本で営まれるクッ
7. 「儀礼の場」の再構築(クッタン、朝鮮寺、龍王宮)
8. 近代化と迷信打破運動
9. 巫者の社会組織、団体
10. 「迷信」から「無形文化財」へ
11. メディアと巫俗
12. 小説『バリテギ』から
13. 韓国社会と巫俗信仰