後期(木・2)時間割表へ
    ラテンアメリカ研究入門II
  
NARITA YUUBUN 
成田 右文
2単位 
2〜4 
後期 
43401400

ラテンアメリカ(L.A.)は大航海時代にスペイン、ポルトガル勢力が進出してくるまで世界史の中で孤立した歴史を歩んできた。日本も種子島へのポルトガル人到来以前は近代文明の担い手となる欧州勢力とは直接的な交流は無かった。しかしその後の歴史は日本とL.A.とではきわめて異なる道を歩むことになる。L.A.研究入門その2では両者の発展の道筋を比較しながら日本とL.A.間の交流の歴史を学ぶとともに将来の関係発展の可能性を探る。

テキスト名: 国本伊代、中川文雄ラテンアメリカ研究への招待信評論
増田義雄ラテンアメリカ史その1,2山川出版社

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 総論:1.日本の国際社会との関わりの中でのL.A.との関係
2. 2.ポルトガル人の種子島到来明治維新に至るスペイン、ポルトガルとの交流史、キリスト教の伝来と南蛮文化
3. 近代日本とL.A.:1.メキシコとの関係(日墨修好通商条約)
4. 2.日本の海外移住開始から太平洋戦争が終了するまでの移住史
5. 戦後の日本とL.A.の関係:1.移住の再開
6. 2.資源獲得のための日本の外交と投資
7. 3.政府開発援助(ODA)の供与:無償資金協力、円借款、技術協力
8. 80年代以降のL.A.の政治、経済環境と日本:1.冷戦下におけるL.A.とアメリカとの関係
9. 2.L.A.の対外債務問題と日本の対応
10. 3.太平洋沿岸国家との関係(自由貿易協定、APEC,太平洋への出口)
11. 総括:L.A.の将来、国際社会における役割