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    ラテンアメリカ研究入門I
  
NARITA YUUBUN 
成田 右文
2単位 
2〜4 
前期 
43401300

南北アメリカ大陸は古代からの長い歴史があるにも拘らずその地理的位置からコロンブスに始まる大航海時代に至るまで孤立した歴史を歩んできた。その後欧州列強の進出により植民地として圧倒的に西洋文明による社会が形成され今日に至っている。国によっては先住民の人口が多くを占め、その社会的、文化的存在が今日の基礎の主要部分となっている国もある。経済的には発展途上国に位置づけられる国がほとんどであるが大部分の国がカトリックを主な宗教としており、言語はスペイン語、ポルトガル語が圧倒的に使用されているなどアジア、アフリカ、中近東など他の途上国地域とは違いを際立たせている。「ラテンアメリカ研究入門その1ではこの地域の暦信、文化、政治、経済などについて将来のより発展させた研究の基礎を学ぶ。

評価方法: レポートの提出(50%)、ビデオ鑑賞に関するレポート(30%)、出席などの平常点を総合して評価

テキスト名: 国本伊代 中川文雄ラテンアメリカ研究への招待信評社
増田義雄ラテンアメリカ史その1、その2山川出版社

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 総論:グローバルな視点から見たラテンアメリカ(L.A.)
2. 地域概念、亜地域
3. 地勢と自然環境
4. 地政学的に観たL.A.
5. L.A.略史
6. L.A.の社会:先住民と移住植民
7. 人種構成と社会格差 富の偏在
8. L.A.の政治:植民地支配、独裁体制、軍事政権、革命政権、民主主義政権、開発独裁、ポピュリスト政権
9. L.A.の政治:その2  安全保障、核不拡散
10. L.A.の経済:モノカルチャー、外国資本、対外債務、ワシントンコンセンサス、地域経済統合、
F.T.A.
11. L.A.の経済:その2
12. L.A.文化:先住民の文化、移住者の文化、両文化の融合
13. アイデンティティーの問題
14. 米国との特殊な関係
15. まとめ:L.A.の将来