後期(木・3)時間割表へ
    ラテンアメリカ現代史II
  
NARITA YUUBUN 
成田 右文
2単位 
2〜4 
後期 
43401000

ラテンアメリカ現代史その1に引き続き債務危機、中米紛争を少し詳しく見ながら冷戦後の動き、経済面では米国を中心とする自由貿易協定(FTA)の整備、一方でこれに反発する形で出現したベネズエラ、ボリビアなどのナショナリスティックな動き、さらにそこから抜き出てきたブラジルの目覚しい発展などの過程を見る。政治的には冷戦後米国はイラン、イラク、アフガニスタンとうの紛争地域の対処に忙殺されL.A.において観るべきイニシアチブは観られない。問題はあるものの全体としては安定した時期にさしかかっているいるのは国内の政治体制が民主化の方向で発展してきていると見るべきであろうか検証していく。そして締めくくりとしてL.A.の将来及び日本との関係につき展望する。

評価方法: 課題レポート提出(50%)ビデオ鑑賞に関するレポート(30%)出席などの平常点(20%)を総合して評価

テキスト名: 国本伊代、中川文雄ラテンアメリカ研究への招待信評社
増田義朗、山田睦男ラテンアメリカ史1,2山川出版社
細川、恒川ラテンアメリカ機器の構図有斐閣

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 1.経済状況(1)債務問題:(a)L.A.政治。経済を根底から揺さぶった債務危機
2. (b)債権国の対応とL.A.の債務国の反応
3. (2)経済統合(a)FTA以前の経済統合の形
4. (b)NAFTA(北米自由貿易協定)、アメリカを中心としたFTA、FTAA
5. 2.政治状況:政治危機と左傾化、反米的政策
6. 3.米国内におけるラテンアメリカ系人口の増大と不法移民問題
7. 4.麻薬問題
8. 5.環太平洋諸国との関係:(1)APEC
9. (2)太平洋への出口
10. 6.グローバルプレーヤーとしてのブラジル、メキシコ(G20)
11. 7.L.A.の将来と日本との関係