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    ラテンアメリカ現代史I
  
NARITA YUUBUN 
成田 右文
2単位 
2~4 
前期 
43400900

ラテンアメリカ諸国の植民地体制からの独立はアジア、アフリカ、中近東の諸国に比較すると比較的早く19世紀全般に多くの国が独立を果たした。その後の各国の発展の態様は異なるが民主主義体制に至る過程、また市場経済体制の発展に基づいた今日までの歩みにはL.A.の特徴が見られる。他の地域では宗主国出身の人々を排除する形で国の建設が始まったのに対し、L.A.では土着化したとはいえ宗主国の血を受け継ぐ人々(クリオーヨ)が国の支配階級を構成した。また同じ新大陸の若い国、アメリカ合衆国が急速に力をつけヨーロッパのL.A.への支配的地位を駆逐し自らの勢力圏に組み入れんとしたことによりL.A.の歴史は米国の動向に強く影響されるようになった。ラテンアメリカ現代史その1では独立から20世紀に至るL.A.の動向を主として政治、経済面から見ていく。

評価方法: 課題レポート提出(50%)ビデオ鑑賞に関するレポート(30%)出席などの平常点(20%)総合して評価

テキスト名: 国本 伊代、中川 文雄ラテンアメリカ研究への招待新評論
増田 義朗ラテン・アメリカ史 1,2山川出版社
細野・恒川ラテンアメリカ危機の構図有斐閣

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 1.総論:現代国際社会の中におけるラテンアメリカ(L.A.)
2. 2.L.A.独立の時代
3. 3.1980年代に至るL.A.における政治の潮流(1)ナショナリズム
4. (2)ポピュリズム
5. (3)共産主義勢力、左翼勢力の台頭
6. (4)軍事政権
7. 4.米国の対L.A.政策
8. (1)モンロー主義
9. (2)経済権益擁護
10. (3)冷戦下の外交、安全保障
11. 5.L.A.の経済発展と危機
12. 6.債務累積問題