後期(水・1)時間割表へ
    スペイン語翻訳法II
  
HONDA SEIJI 
本田 誠二
2単位 
2〜4 
後期 
43200200

この授業は、スペイン文化とスペイン文学において、翻訳がどのように捉えられてきたかを、歴史的に概観することを目的とする。なおスペイン語翻訳法Iにおいて実践してきたスペイン語テクストの翻訳をやや高いレベルで継続する。

評価方法: 筆記試験、小レポートおよび出席点による。

テキスト名: 本田誠二スペイン語翻訳法私家版2009

参考文献: 辻 由美翻訳史のプロムナードみすず書房1993

  テキストは授業開始時にコピーで配布する。翻訳について書かれた本は多くあるので、最初の授業時に主要な参考文献を紹介する。また今まで読んだ翻訳で気に入ったものがあれば、それを題材として具体的に翻訳について考えることができるので、前もってそうした翻訳を探しておくことが望ましい。

注意事項: この授業は翻訳の実践面を重視するので、毎回与えられたテクストの翻訳の提出が求められる。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. オリエンテーション(授業の方法、参考文献、19〜20世紀の世界の主な翻訳論・言語論)
2. トレード翻訳学派(12〜13世紀)
3. レオーネ・エブレオ『愛の対話』翻訳(16世紀)
4. J・ボスカンによるカスティリオーネ『宮廷人』翻訳(16世紀)
5. フライ・ルイス・デ・レオン『雅歌注釈』、フライ・ルイス・デ・グラナダ『罪人の手引き』翻訳(16世紀)
6. モンテマヨール、ヒル・ポーロ『ディアナ物語』翻訳(16世紀)
7. セルバンテス『ドン・キホーテ』の翻訳論(17世紀)
8. オルテガ・イ・ガセー『大衆の反逆』翻訳(20世紀)  
9. オルテガ・イ・ガセー『ドン・キホーテに関する省察』翻訳(20世紀)
10. アメリコ・カストロのセルバンテス関連の著作の翻訳
11. アメリコ・カストロ『スペインの歴史的現実』の翻訳(20世紀)
12. イアン・ギブソン『ロルカ』翻訳(20世紀)
13. フアン・ゴイティソロの『スペインとスペイン人』翻訳(20世紀)
14. カルロス・フエンテス『われらの大地』翻訳(20世紀)
15. 試験