後期(火・4)時間割表へ
    米国社会史研究特論II
  アイデンティティ、社会的不平等、社会的正義を考える(後編)
KUROSAKI MAKOTO 
黒崎 真
2単位 
2〜4 
後期 
41405000

 本授業の目的は、人種、階級、ジェンダー、セクシュアリティという四つの概念を理解し、それらを用いてアメリカ合衆国(以下、アメリカ)の歴史や現代アメリカ社会を考察できるようになるための土台を作ることである。まず、基礎編では、各概念を整理し、それらがアメリカでどのように機能してきたのかについて歴史的な考察を加える。後期は、「ジェンダー」と「セクシュアリティ」の二つに焦点を当てる。次に、応用編では、現在のアメリカ社会に焦点を移し、人種、階級、ジェンダー、セクシュアリティが人々のアイデンティティ形成に、また集団間の社会的不平等生産にどのように重層的・複合的に関わっているのかを、社会学的な視点から書かれたコラム記事を読みながら検討する。
 基礎編は、主として日本語資料を使用し、講義も交え進める。応用編は、各2頁程度の英文コラム記事(英文参考文献参照)を読み、ディスカッションを中心に進める。


評価方法: 出席、授業準備、学期末課題(試験またはレポート)による総合評価

参考文献: 有賀夏紀・油井大三郎[編]アメリカの歴史:テーマで読む多文化社会の夢と現実有斐閣アルマ2003
David M. Newman, Identities & Inequalities: Exploring the Intersections of Race, Class, Gender, and Sexuality, McGrawHill, 2007

  指定テキストはない。初回配布資料はユニポストで購入する。
他の参考文献は、授業内で随時紹介する。

注意事項: 「米国社会史研究特論I」と「米国社会史研究特論II」は、ワンセットとしてつくられている。したがって、履修者は、両方を履修することが望ましい。
履修者数は20名程度まで。履修希望者が多数の場合は、人数制限を行うこともある(「米国社会史研究特論I」履修者優先)。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. イントロダクション
2. 【基礎編】概念整理と歴史的考察
「ジェンダー」について1
3. 「ジェンダー」について2
4. 「ジェンダー」について3
5. 「ジェンダー」について4
6. 「セクシュアリティ」について1
7. 「セクシュアリティ」について2
8. 【応用編】アイデンティティ、社会的不平等、社会的正義を考える
The intersections of Race, Class, Gender, and Sexuality 1
9. The intersections of Race, Class, Gender, and Sexuality 2
10. The intersections of Race, Class, Gender, and Sexuality 3
11. The intersections of Race, Class, Gender, and Sexuality 4
12. The intersections of Race, Class, Gender, and Sexuality 5
13. The intersections of Race, Class, Gender, and Sexuality 6
14. The intersections of Race, Class, Gender, and Sexuality 7
15. まとめ