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    英国研究入門I
  今日のイギリス-その国家と社会:基礎編
AKIMOTO TOMIO 
秋本 富雄
2単位 
1〜4 
前期 
41401900

この講義の目的は、イギリス(Britain)という「国と社会」の「今」を理解するための基礎的知識を身につけてもらうことにあります。授業では、ヨーロッパの辺境に位置するブリテン島を中心に構成される連合王国(United Kingdom)の諸特徴を、地勢、国民、社会構造、憲法制度、政体といった側面から、可能な限り最新のデータ・資料を用いて、順に考察していきます。また、時間の許す限り、イギリスに関するアップ・トゥー・デイトな話題を扱ったり、講義項目の理解のために必要な歴史的背景などにも触れる予定なので、授業の項目・進度に若干変更が出る場合もあります。

評価方法: 原則として定期試験およびレポートによる評価。

参考文献: John Oakland, British Civilization: An Introduction, Routledge, 2006
John McCormick, Contemporary Britain, Palgrave, 2007

  講義はレジュメを中心に進めていきます。テキストはありません。
参考文献の2冊は、この講義のプログラムを作成するうえで参考にした書物で、欧米の大学生向けテキストです。

注意事項: この講義は、1セミスターで完結したプログラムになっていますが、後期の英国研究入門2を合わせて受講することによって、イギリス社会の基本構造を包括的に理解することができます。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. イントロダクション
:現代英国研究の視座
2. イギリスの地勢
:地形と気候
:1次産業の状況
:エネルギー資源
:交通
3. イギリスの人々
:イギリス国民形成の歴史
:ナショナリズムと地域主義
4. イギリス社会の現況
:イギリス社会の多様化
:エスニック・マイノリティーと移民の「新しい波」
:イギリスにおける社会格差
5. イギリスの憲政
:イギリスの君主制
:「成文」憲法のない英国憲政
:労働党政権による憲政改革の現状
6. イギリスの議院内閣制
:イギリスの議会制度
:首相と内閣
7. イギリスの行政制度
:イギリスの官僚機構
:イギリス型行政改革の現在