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英文学研究II 『ロミオとジュリエット』研究 |
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父権制における女性の役割は、父親の言うとおりに結婚して子供を産むことだった。だがジュリエットは父権制の「女らしさ」の理想に縛られることなく、あくまでも自分の愛に正直であろうとする。また、男がイニシアティヴをとり、女は受け身という求愛のジェンダー・ロールにもかかわらず、従来のしきたりどおり愛を誓いたがるロミオに対して、ジュリエットはもっと現実的かつ積極的に結婚を提案する。 いっぽう、男は女を愛しすぎると「女性化」してしまうと当時考えられていたように、ロミオはジュリエットへの愛ゆえに「女々しく」なってしまう。 ジェンダー、セクシュアリティ、愛、結婚、死の問題を考えながら、視覚教材も併用して『ロミオとジュリエット』解釈の可能性を探る。 |
評価方法: | 平常点とレポートによって総合的に評価する。 |
テキスト名: | William Shakespeare, Romeo and Juliet (Cambridge School Shakespeare), Cambridge UP, 2005 |
参考文献: | ウィリアム・シェイクスピア『ロミオとジュリエット』ちくま文庫 |
注意事項: | C基準 |