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    第二言語習得研究C
  
SEKIYA YASUSHI 
関屋 康
4単位 
2〜4 
後期 
41101203

第二言語(外国語を含む)習得研究から得られた重要な知見を理解することを目標にする。トピックとしては、母語習得と第二言語習得の相違点、形態素・文法の習得、音韻の習得、語彙の習得、学習者言語の特徴、個人的要因(年齢、適性、性格、動機付け、学習ストラテジー等)、第二言語習得に影響を及ぼす社会文化的要因、外国語教授法と習得理論の関係等を取り上げる。

評価方法: (1)中間試験
(2)期末試験
(3)レポート
(4)宿題(ワークシート:毎回提出)

テキスト名: Lightbown, P. & Spada, N., How Languages are Learned, Oxford University Press, 2006

  参考文献:ロッド・エリス「第2言語習得のメカニズム」ちくま学芸文庫、2003年

注意事項: 英語学概論を履修済みであること。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. コース概要:第二言語習得研究とは?
2. 母語習得理論(1):行動主義説
              
3. 母語習得理論(2):生得説;臨界期仮説;普遍文法
4. 母語習得理論(3):インタラクション・機能主義説           
5. 言語と思考の関係: ピアジェの理論(言語と認知発達の関係)
          ヴィゴツキーの社会文化理論
6. 第二言語習得と母語習得との相違点
7. 第二言語習得理論(1):行動主義説
8. 第二言語習得理論(2):生得説
9. 第二言語習得理論(3):インタラクション説
           情報処理説 (Information Processing)
                      結合説 (Connectionism)
  
10. 第二言語習得に影響を与える要因(1):年齢
                              
11. 第二言語習得に影響を与える要因(2):IQと適性 (intelligence &language aptitude)
12. 第二言語習得に影響を与える要因(3):性格
13. 第二言語習得に影響を与える要因(4):動機付けと心的態度
14. 第二言語習得に影響を与える要因(5):学習スタイル
15. 第二言語習得に影響を与える要因(6):学習ストラテジー
16. 第二言語習得に影響を与える要因(7):学習者の第二言語学習に関する信条

17. 学習者言語の特徴(1):母語の影響
            
18. 学習者の言語の特徴(2):発達上の間違え(例:過剰一般化等)
            有標性の影響
19. 学習者の言語の特徴(3):形態素やその他の文法的要素(否定文・疑問文)の習得
20. 学習者の言語の特徴(4): 音声・音韻の習得

21. 学習者言語の特徴 (5): 語彙の習得
22. 学習者言語の特徴 (6):談話、発話行為に関する規則
23. 学習者言語の特徴 (7):可変性 (variability)
24. 学習環境の影響 (1):クラスルームにおける習得と目標言語環境での習得の比較
25. 学習環境の影響 (2): 伝統的な教授法による授業とコミュニケーション重視の授業の比較
26. 教授法と習得理論 (1)
27. 教授法と習得理論 (2)
28. 教授法と習得理論 (3)
29. 期末試験