後期 集中講義へ |
本を読む−28 |
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「本を読む」は、一冊の本を読みとおすことを通じて本を読む面白さ、奥深さを体験し、読書する習慣を身につけてもらうことを企図したものである。さまざまな分野の教員が自らの専門の見地から、学生に読んでもらいたい本(新書等)を推薦している。本を推薦した教員は、本に書かれていることを解説するというよりも、読者自身が感動したり気づいたりしたことを、対話によって引き出し、考えを深める手助けをする。この授業を契機として、これからの読書経験を豊かなものにしてほしい。 |
評価方法: | 面談とレポート(1200字程度、採点後返却する)。 |
テキスト名: | 角山栄『茶の世界史』中央公論新社〈中公新書〉、1980年 |
本書は茶という身近なものを通じて世界史を描いている。イギリスの代表的な飲み物といえば紅茶だが、紅茶はもともと東アジアの産物だった。それが遠く離れたイギリスにいかに伝えられ、定着したか。茶はイギリスの資本主義を発達させる要因ともなった。いったいどのようにして。今からでは考えられないが、19世紀に日本が海外に輸出した主力商品は緑茶であった。茶は世界の文化や経済に大きな影響を与えたのである。本体700円(税別)。 |
注意事項: |
この授業は、教室で定期的に行われるものではなく、本を推薦した教員と受講者との間で個別に行われる。受講希望者に対する履修説明会を学期初めに開催する。希望者多数の場合は人数制限を行う。課題本を昨年度以前に読んだ者の履修は認めない。 土田個人研究室:1237号室(1号館2階)、オフィス・アワー:研究室前に掲示。 履修制限:履修者は最大で10名程度。履修説明会に参加できなかった者に対しては、連絡方法等を個人研究室前のドアに掲示しておくので、その指示に従うこと。 |