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本を読む−12 |
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30005112 |
「本を読む」は、一冊の本を読みとおすことを通じて本を読む面白さ、奥深さを体験し、読書する習慣を身につけてもらうことを企図したものである。さまざまな分野の教員が自らの専門の見地から、学生に読んでもらいたい本(新書等)を推薦している。本を推薦した教員は、本に書かれていることを解説するというよりも、読者自身が感動したり気づいたりしたことを、対話によって引き出し、考えを深める手助けをする。この授業を契機として、これからの読書経験を豊かなものにしてほしい。 |
評価方法: |
評価方法:面談とレポート(1200字程度、採点後返却する)。 |
テキスト名: | 三砂ちづる『オニババ化する女たち‐女性の身体性を取り戻す』光文社、2004年 |
いつの時代も議論が尽きないのが「女」と「男」について。知れば知るほどわからなくなる。本書は女性が書いた女性に関する本であるが、男性が読んでも自分が男性であることを強く自覚することになる。タイトルのメッセージ性の強さと、「女性は子どもを産むべきである」と読めなくもない内容から、発刊以降(特に女性たちの間で)賛否両論を巻き起こした「問題作」である。当然、学生が読んでも賛否両論に分かれると予想される。この本はいわゆる「知識が身に着く」本ではない。「100%納得」できる本でもない。本を読んで考えて、他人の意見も聞いてみたくなるという学生の参加を希望する。価格720円(税別) |
注意事項: |
この授業は、教室で定期的に行われるものではなく、本を推薦した教員と受講者との間で個別に行われる。受講希望者に対する履修説明会を学期初めに開催する。希望者多数の場合は人数制限を行うことがある。課題本を昨年度以前に読んだ者の履修は認めない。 高木個人研究室:4211号室(4号館2階)、オフィス・アワー:金4限。 履修制限:履修者は最大で10名程度。履修説明会に参加できなかった者に対しては、連絡方法等を個人研究室前のドアに掲示しておくので、その指示に従うこと。 |