後期(火・1)時間割表へ
    生物学IIA
  遺伝と遺伝子、生物の進化、体内の情報伝達
IIJIMA AKIKO 
飯島 明子
2単位 
1〜4 
後期 
30003601

生物が生まれ出る時に何が起きているか、卵・精子形成について学び、生物を構成する設計図、遺伝子とその働きについて、遺伝子発見までのストーリーを交えつつ勉強する。遺伝子解析により急速に進みつつある生物分類体系(=進化)についても理解を深め、我々生物の歴史を概観する。そして我々動物の体内で常に起きている情報伝達・防御反応についても学ぶ。生物学IAもしくはIB(前期)を履修していることが望ましいが、必須ではない。途中で数度小テストを課し、自己採点により理解を深める(小テストは成績には含めない)。
講義時間外に、国立科学博物館自然教育園(目黒)の見学により、生物相互の関係について体験的に学ぶ。この見学は土日を予定しており、日程等については初回講義で説明する予定である。現地までの交通費と入場料は自費とする。
また講義時間内に天候が良ければ少なくとも1回、学内において生物の観察を行う。

評価方法: 中間試験・期末試験による。

テキスト名: 教科書は指定せず、適宜プリントを配布する。

注意事項: 自然教育園における生物観察の日程は初回講義にて説明する。キャンパス内における生物観察は、植物の成長・結実状況と天候により行う日を当日に決める(15回目に行うわけではない)。
学生の理解度に応じて進み方を調整する場合がある。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 講義の目的と計画の概説
2. メンデルの法則
3. 体細胞分裂と減数分裂
4. 遺伝子発見の歴史
5. タンパク質の構造
6. DNAの持つ情報が核の外に持ち出されるまで
7. DNAの持つ情報によりタンパク質が合成される
8. ゲノムとは何か
9. 細胞の進化 〜我々のご先祖は共生によって生まれた〜
10. 生物分類 〜我々と植物とメタン細菌は、どの程度の親戚?〜
11. 動物体内の情報伝達 1. 〜神経細胞で活躍するタンパク質〜
12. 動物体内の情報伝達 2. 〜神経細胞間を伝わる情報〜 (うつ病はなぜ起きるのか?)
13. 免疫
14. 講義時間外:国立科学博物館自然教育園における生物観察(「冬の武蔵野の森を訪ねよう」)
15. 秋〜冬のキャンパスにおける生物観察