後期(月・3)時間割表へ
    文化人類学研究IIA
  消費・欲望・食・アイデンティティ
YOSHIDA MITSUHIRO 
吉田 光宏
2単位 
1〜4 
後期 
30002801

食事を楽しむ、好みの洋服を買う、余暇を過ごすといった日常生活には、様々な文化的社会的ファクターがあると同時に、共通するルールも存在する。また、環境への配慮や適応にも密接な繋がりがある。文化人類学は、日頃我々が日常生活で当然としていることに「問い」を発して、人間の在り方とはどのようなものかを考察する。そこに潜む暗黙の了解を暴くことで、いかに我々は様々な社会的、政治的、歴史的状況にとりかこまれているのかが見えてくる。この授業では、「消費行動」を通じて、そこに潜むイデンティティ形成が文化的側面、社会的な側面、環境的要素があることを具体的に検証していく。

評価方法: 1)論述試験
2)レポート

テキスト名: 授業で扱う内容のプリントをテーマごとに配布し、それにそって授業を進めていく。推薦図書を随時紹介していく。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. イントロダクション
2. 異文化理解への基本的考え方
3. 人間の思考に普遍的な見方は存在するか。 
4. 普遍的な思考である二項対立の境界とは何か。
5. 欧米における消費行動や食習慣におけるジェンダー、階級、アイデンンティティ1
6. 欧米における消費行動や食習慣におけるジェンダー、階級、アイデンンティティ2
7. インド人、アメリカ人、ユダヤ人の「消費」の多様性に見られる規則とは1
8. インド人、アメリカ人、ユダヤ人の「消費」の多様性に見られる規則とは2
9. 日本における食習慣「米」と「マクドナルド」から読みとれる日本人のアイデンティティ1
10. 日本における食習慣「米」と「マクドナルド」から読みとれる日本人のアイデンティティ2