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哲学IIB 音楽の哲学2 |
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前期の「音楽概念」の豊かさは、しかし、歴史上の哲学的展開に応じて、そして我々にとっては当然である「音楽」、作曲したり演奏したり、聞いたりする「音楽」が成立してくるに従って、音楽はついに芸術概念としての音楽へと、その概念を狭めてくるが、しかし、そこでも不思議なことが起こってくるのである。先ず、詩と音楽の相剋と協調という正反対の考え方をもつ思想が現れてくる。ここでは、音響性や感性的側面への価値付けが問題となる。耳に聞こえる音響がもつ意味の価値と音声の価値とのいずれを上位におくのかという問題である。西洋近代はこのような問題を抱えていたが、しかし、楽器の発明や進歩、そして多様な曲の誕生など、音楽史的展開によって、いっそう、音響重視へと傾いてはいくものの、他方で、哲学の方も、その探究方向が多様化し、例えば、実存主義的な側面、音楽の純粋主義の側面、歴史主義の側面、神秘主義の側面など、音楽を考える視点は複雑化してくるのである。この様相をできるだけわかりやすく、事例をも示しつつ考えていきたい。 |
評価方法: | 試験を中心に評価する |
テキスト名: | 参考文献は授業内で適宜紹介する |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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