後期(月・3)時間割表へ |
哲学IIA キリスト教哲学におけるプラトニズム |
|
|||||
30000501 |
前期で学んだプラトニズムの原型を基礎にしつつ、西洋の文化や思想は新たな展開を見せてくる。西洋文化の第二の原型といって差し支えないその展開とは、キリスト教の台頭である。西洋の古典古代文化は、キリスト教から見れば異教である。それにもかかわらず、キリスト教は自らの思想の基盤としてプラトニズムを利用したのであった。それは公的に容認された形では現れることはなかったが、しかし確実に基盤として根付いてゆく展開であった。その結果、キリスト教文化には、プラトニズムを反映する理論的な思索や文化的なパラダイムが多く見られ、その最も特徴的な要素は主に次のキリスト教哲学者の思想に現れている。即ち、アウグスティヌス、ニュッサのグレゴリウス、偽ディオニュシオス・アレオパギテス、ボナヴェントゥラ、そしてルネサンスのフィチーノなどであって、彼らの思想の展開はプラトニズムの系譜と言ってよいものである。後期はこれを辿ってみたい。 |
評価方法: | 試験を中心に評価する |
テキスト名: | 参考文献は授業内で適宜紹介する |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
|