前期(木・4)時間割表へ
    スペイン語研究V-2
  スペイン語を通じて、スペインの近世・近現代の歴史に親しむ
MAEDA NOBUHITO 
前田 伸人
2単位 
3〜4 
前期 
13001302

この授業は、スペイン語専攻の学生に対して、スペイン語で書かれた歴史書を精読することを通じて、スペイン史に対する理解を深め、スペイン語の読解力を高めることを目的とします。ほぼ時間の流れに沿って、スペインの近世、近現代について学びます。その中で、近世のハプスブスグ朝やブルボン朝がスペインを作り上げた大きな柱となります。毎回の授業では、予習してきた和訳レポートを発表してもらいます(終了時に提出)。その際、歴史的な説明ならびに文法的な観点からの説明を求めます。そして最終回の授業ではスペイン語文を翻訳する試験を行います。辞書を引いて、日本語との違いに悩まされながら、毎回の課題としっかりと格闘すれば、スペイン史の著作を読解し、聞き取る力が伸びていることに気付くはずです。

評価方法: 出席・発表点35%、毎回課する和訳レポート35%、そして最終授業日に実施する期末試験30%の割合で合算して成績を出します。

参考文献: Justine Wintle, History of Spain (isbnは1-85828-936-X), Rough Guide, 2003

  テキストは当方がプリントを作成するので不要です。参考文献は英語による年表形式の簡便なスペイン史です。

注意事項: 辞書を引き、これまで習った文法事項を参照しながら、しっかりと和訳に取り組んで下さい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. オリエンテーション;読解のためのスペイン語文法の確認1:接続法
2. 読解のためのスペイン語文法の確認2:分詞構文、そのほかの語法
3. 16世紀ハプスブルク朝カルロスI世の時代
4. 16世紀ハプスブルク朝フェリペII世の時代
5. 衰退期の17世紀
6. 大航海時代の概観
7. 18世紀ブルボン朝スペイン 
8. 独立戦争と画家ゴヤ 
9. ラテンアメリカの独立
10. 自由主義革命と第一共和制
11. 王政復古
12. 第二共和制とスペイン内戦
13. フランコ体制とその後