後期(月・5)時間割表へ
    商業英語IIC
  
ADACHI SEIJI 
安達 精司
2単位 
1〜4 
後期 
11004603

(授業の目的・内容)
前期に引き続き、(株)資生堂の英文による「年次報告書(Annual Report)」を使い、実際の企業経営の一端に触れてみましょう。
(授業の方針)
後期は、会社の経営組織、Reportの重要な要素となっている決算関係の書類(財務諸表)の読み方、更には(英文による)Releaseのポイントなどについても触れ、「まとめ」として金融分野で用いられる英語(表現)などについてもトライしてみたいと思います。
最後の段階では、「教室」の外に出て、日々、動いている「金融の世界」がどんなものか、少し覗いてみることも計画しています。英語(表現)に限らず、様々な角度(話題)から「経済と英語」について一緒に学んでいきたいと思います。

評価方法: 評価方法: 授業への参加姿勢 60%
      期末のレポート  40%

参考文献: 中村 澄子ビジネス英語はIRレポートに学べ!東洋経済新報社2009

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 会社は誰によって「経営」されているのか?〜取締役、それとも・・・・〜
         ex. "Board of Directors, Corporate Auditors and Corporate Officers"
2. 決算は会社の『成績表』、その意味するものは〜どんな会社でも「決算」処理は求められる。では、決算で最も大切な点とは? それを英語ではどのように表現しているか・・・〜
3. 「財務諸表」は経営の“通信簿”:まずはその簡単な「読み方」を学ぼう〜専門家(担当講師の知人である公認会計士)に、イロハから平易に説明してもらいます〜
4. 英文財務諸表でよく使われる言葉、表現を見てみよう〜一見すると難しそうだが、実は・・・・”
         ex."Six-Year Summary of Selected Financial Data"
5. 例えば、子会社はどのように活用されているのだろうか〜その位置づけと経営に対する影響度を推察しよう〜
         ex."Main Subsidiaries and Affiliates"
6. 経営者は自らの経営成績をどう評価し、分析したか〜冷静な評価がそのまま記載されているか〜
         ex."Management's Discussion and Analysis"
7. 決算内容の最終的な評価は誰の手にゆだねられるか〜独立監査人の立場は極めて重要〜
                 ex."Independent Auditor's Report"
8. そのほか、投資家向けに作成される「英文情報」にはどんなものがあるか〜求められる情報は種々雑多、簡潔な表現こそ注目される〜
9. 会社名による「Release」作成のポイントを知ろう〜簡潔明瞭こそすべて〜
         ex.典型的なformと代表的な事例を題材に
10. 海外の著名企業についても、そのAnnual Reportを通じて、何か特徴といったものを掴んでみよう〜日本になじみの無い会社は、どうやって会社の内容をアピールしているのだろうか〜
11. 自分が選んだBest (and Worst)英文Annual Reportとは?〜主観を交えて結構、日本企業と外国企業をそれぞれ選んでみよう〜
12. 企業に対する株式市場による「評価」〜英文による企業情報の公表(Disclosure)をMarketはどのように評価しているか
13. 番外編:「金融英語」は難しくない?〜Financial Times、Wall Street Journalの読み方のコツ〜
14. 実地見学:金融市場の"現場"探訪〜東京証券取引所、日本銀行の訪問見学〜
15. 総括討議及びQ&A Session