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    キャリア開発A
  「雇用制度とライフサイクル」
KITAHARA KENZO 
北原 賢三
1単位 
1〜4 
前期 
80003701

近年のグローバリゼーション経済の影響による雇用形態の急激な変化のなかで、学生が企業に就職し、雇用された場合に自分のライフサイクルをしっかりと考えられるようになることを目的に授業を進めていく。企業になぜ雇用されるのか、組織のなかで被用者としての個人はいかに生きていくべきなのか、生涯雇用制度の変化に伴う転職や、結婚・子育てによる離職あるいは復職の問題、年功賃金制から成果主義への移行、年金制度をどのように考えるべきなのか、男女共同参画制度、間接差別の問題、労働法上で保護される労働者の権利、労働組合とは等々、雇用される上で将来起きるであろう問題点を中心に授業をしていく。企業人や弁護士などの専門家をゲスト講師として招き、社会の現実の問題として学生に実感してもらう。授業はディスカッションを多くし、グループワークなどの学生相互の意見交換を通じて雇用とライフサイクルを自己の問題として考えさせる。就職することが実感できない学生にはぜひ本講座に出席してもらいたい。どのように就職の問題を自己の生き方として考えればよいのか理解できると思う。

評価方法: 出席45%、中間レポート15%、期末レポート15%、グループプレゼンテーション15%、授業への貢献度10%

テキスト名: テキスト、参考文献は授業の中で適宜指示する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 授業全体のオリエンテーション
2. 雇用制度について:ライフサイクルとの関係
3. 雇用形態の変化:正社員の減少
4. 企業の雇用政策:派遣社員制度等
5. 社会保険制度の問題:年金・雇用保険・介護保険・健康保険等
6. 生涯雇用制度の変化:退職と転職
7. 結婚とキャリア:育児休暇制度、離職と復職
8. 男女共同参画法:ジェンダーによる差別、間接差別の問題、過去の賃金差別訴訟の検討
9. 労働法を知る意味:労働者の権利保護
10. 労働基準法について:過労死、ストレスによる自殺の問題等
11. 労働組合について:歴史、現状、労働組合法等
12. セクハラ、パワハラ、内部告発等の問題
13. 企業合併と雇用の問題
14. 外資系企業と雇用
15. グループによるプレゼンテーション、まとめ