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    教育社会学A
  「社会の形成者として必要な資質を備えた」とは?
NISHIMURA FUMIKO 
西村 史子
2単位 
2〜4 
前期 
70000501

 教育社会学とは、教育に関わるすべての営みとそれに関わるすべての社会現象を対象とし、生じている教育問題の構造やメカニズムを明らかにする学問である。本講義では、特に「子どもの社会化」に焦点を当てて、(1)家族・学校・地域社会の状況、(2)子どもの人間関係の構築、ハビトゥス獲得、セルフイメージの確立、(3)社会における役割観や地位指向の形成が、各々どのように関連しているのかを整理する。(4)非行や問題行動はどうして起こるのかを分析し、教育基本法第1条にある「社会の形成者として必要な資質を備えた・・・国民の育成」とはどうあるべきかを検討する。

評価方法: 出席2/3以上、学期中にレポートの提出(1回)を求める。これらを満たした者に定期試験の受験を認め、試験により学習到達度を確認し、成績を評価する。

テキスト名: 岩永雅也教育社会学放送大学出版会2007

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. ガイダンス
2. 教育社会学の対象と方法
3. 社会化とは何だろう?
4. 学校教育の発生から、地域と家庭の学校の関係を考える(1)
5. 学校教育の発生から、地域と家庭と学校の関係を考える(2)
6. 学校教育で培われる知の構造と意味
7. 学校文化で育まれる立ち居振る舞い(1)
8. 学校文化で育まれる立ち居振る舞い(2)
9. 学校の社会的機能を検討する
10. 少年の非行・問題行動・病理(1)
11. 少年の非行・問題行動・病理(2)
12. 高度情報化社会で期待される学校教育
13. 学歴社会の進行と病弊
14. 高い学歴と社会的自立の乖離
15. 総括