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    研究演習-41
  <家族・親密圏>のさまざまな形:文学・映画批評
MATSUI KEIKO 
松井 佳子
4単位 
3〜4 
通年 
60500141

常識的な見解によれば、近代社会は「個人主義」の社会であるが、実際には政治的/経済的な単位は<家族>が担ってきた。しかし近年この◆<家族>に地殻変動が起きている。本演習では日本のみならず外国の作品(文学と映像)をとりあげ、<家族・親密圏>の変容を検証しつつ多様化するfamilies/intimate spheresに対してわたしたちはいかに対処していくことが求められているかについて考えることにする。
◆前期は近代家族成立の歴史を辿ったのち、<家族・親密圏>についての問題意識を抽出しながらクラス共通のテクスト(文学と映画両方)について各自が分析解釈を行い、毎回報告担当者による発表を中心にディスカッションする。夏休みに、各自卒論あるいなゼミ論の研究テーマとテクスト(作品)を選び、参考文献を読破して、後期の発表の準備をする。
◆後期は、各自が選んだ作品批評を発表しながらディスカッションをして、自分の論考を深化させて卒論あるいはゼミ論の完成をめざす。

評価方法: 授業への取り組み・参画 30%、 報告発表 30%、ゼミ論あるいは卒論 40%

テキスト名: 角田光代庭の桜、隣の犬講談社文庫2007

参考文献: 志水紀代子家族の倫理学丸善2007

  他のテクスト(文学および映画作品)については追ってリストを配布することにする。なお本演習では文学作品として児童文学およびヤングアダルト文学も守備範囲に加えるので、通常の文学や映画のみならず児童向けのテクストも選択肢と考えてかまいません。

注意事項: 初回授業までに、上記の『庭の桜、隣の犬』と『家族の倫理学』は必ず読んでおいて下さい!