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    研究演習-27
  媒介された(mediated)コミュニケーションとその諸問題
AONUMA SATORU 
青沼 智
4単位 
3〜4 
通年 
60500127

本研究演習(ゼミ)は、コミュニケーションという社会行為・事象・現象について体系的に学び、かつ批判的に論じることが目的です。既に1、2年次で学んだコミュニケーション論をベースに、コミュニケーションをキーワードに現代社会の「あるべき姿」についてみなさんと討議を通じて考えます。コミュニケーションは私たちの他愛無い日常の一部です。それ故様々な研究アプローチが可能です。本年度は、特に現代社会に様々な形で存在する「媒介された(mediated)コミュニケーション」に焦点を当て、みなさんが日頃経験している問題を、コミュニケーション論の立場から分析を試みることができればと思っています。

なお、「授業計画」には、本年度扱いたいトピックの例を順不同で記してあります。この順番で授業を進めるとは限りませんし、学生の諸君の興味に合わせ、他のトピックも扱いたいと思います。また、「成績評価の方法」に記してある「研究レポート」は、学生の皆さんが自ら選んだトピックについて執筆する課題であり、授業で扱ったトピックに直接的な関連がある必要はありません。

評価方法: 1.(前期・後期)授業参加・口頭発表(20%) 
2.(前期末提出)研究レポート(ゼミ論または卒論)プロポーザル(20%)
3.(後期)ブックレポート/書評(10%)
4.(後期末提出)研究レポート(ゼミ論または卒論)(50%)


テキスト名: 使用テキスト・参考書の詳細は第一回目の講義時に指示します。

注意事項:  本科目の「ゼミ」という位置づけを考えると、履修希望者すべてを受け入れることは残念ながらおそらくできません。本年度は以下のような形で履修制限をしたいと思います。
1. 受講者の上限は15名前後。受講希望者が超過した場合は、第一回目の講義時間の際に小論文による選考を行う。
2. 受講希望者は、「コミュニケーション論I」 「コミュニケーション論II」「メディアコミュニケーション論I」「メディアコミュニケーション論II」「レトリカルコミュニケーション論」「対人コミュニケーション論」のうち、少なくとも2科目以上履修済みであること。
4. 受講希望者は、課題資料を読み、クラスでの討議に参加し、また期末に研究論文・レポートを執筆・提出するために不可欠な基本的「言語運用能力」「アカデミックスキル」が既に備わっていることを強く望む。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 「対面」コミュニケーションと「媒介された」コミュニケーション
2. "A medium is a message."
3. コミュニケーションメディアとしての「ことば」・からだ」
4. コミュニケーションメディアとしての「からだ」
5. コミュニケーションメディアとしての「交通」「都市」
6. メディアの中のレトリカルコミュニケーション
7. 活版印刷とグーテンベルグの銀河系
8. 電報・電話・ポケベル・ケータイ:電子メディアの技術革新
9. レコード、CD、ビデオ、DVD:コミュニケーションと録音・録画技術
10. マスコミュニケーションとプロパガンダ
11. 大衆文化と反体制メディア