後期(火・3)時間割表へ
    タイの民族・地理
  
Jumpei Ichinosawa 
市野澤 潤平
2単位 
2〜4 
後期 
56002000

◆ 授業内容
タイ国は、民族構成においても地理的広がりにおいても、多様性に富んでいる。結果として、地理的な条件に根ざした産業のあり方もまた、多岐にわたる。本授業では、タイにおけるそうした多様性を広く浅く概観する。授業の構成は、基本的には文献購読とする(文献は原則として日本語)。受講生各自に文献を割り当てるので、その文献の簡単な要約と自分なりの考察をまとめて報告してもらい、その報告内容に関しての議論を行いたい。単に文献の内容をなぞるのではなく、文献の内容をもとに「考える」ことを目的とする。タイ国やタイ語についての予備知識は必要としない。

◆ 到達目標
タイに居住する諸民族の状況および地理(農林水産業の状況を含む)について、俯瞰的な理解を得ること。

評価方法: 通常の授業参加(出席点を含む)と、学期末に提出のレポートを総合して評価する。合計で全体の60%以上の得点を得た者に単位を認定する。
評価の割合は、授業参加(60%)と期末レポート(40%)。授業参加の評価にあたっては、各自の文献報告に加えて、議論への貢献を特に重視する(「正しい」発言を求めるわけではないことに注意)。

テキスト名: 教科書は特に定めず、プリントを配布する。参考文献については、適宜指示する。

注意事項: 初回と第二回の授業において、受講生各自への文献割り当ておよび発表スケジュールの調整を行う。特に第二回の授業には必ず出席すること。
本授業では、割り当て文献の内容を整理するプレゼンを必須とし、また議論における発言も求められる。責任感と積極性をもって参加する意思のある者が受講してほしい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 取り上げるテーマは以下の通り(受講生の関心を考慮して最終的に決定する):
タイ/ラオ関係、華人、北部山地民、南部ムスリム、都市問題、農村と農民、工業開発と環境問題、森林利用、漁業と漁民、プーケットのダイビング観光、国境を越えるタイ人、など