後期(金・3)時間割表へ
    ベトナムの宗教・社会
  国際社会の中の政治経済
ENDO SATOSHI 
遠藤 聡
2単位 
2〜4 
後期 
56001400

1986年にドイモイを開始し、市場経済の導入と対外開放を推進してきたベトナムは、1995年にASEANに加盟したこと、2007年1月にWTOに加盟したことにみられるように、国際社会の一員としての地位を築いてきた。この間、ベトナムは、1989年からの冷戦の終結や2001年の9・11以降の国際社会の変動の中で、経済成長を遂げ、「普通の国」として認知されることになった。その一方で、民主化や人権問題などに関する批判も継続して存在していることも事実である。ドイモイが開始され20余年を経た今日的視点から、ドイモイによるベトナムの変容を、主に政治面と経済面から考えていきたい。

評価方法: 中間テスト(40%)、期末テスト(40%)、課題レポート(20%)

テキスト名: 今井昭夫・岩井美佐紀現代ベトナムを知るための60章明石書店2004

参考文献: 白石昌也ベトナムの国家機構明石書店2000
石田暁恵・五島文雄国際経済参入期のベトナムアジア経済研究所2005
遠藤聡ベトナム戦争を考える明石書店2005
石井貫太郎開発途上国の政治的リーダーたちミネルヴァ書房2005

  他は授業中に紹介する。

注意事項: ・紹介した書籍を積極的に読んでほしい。
・課題レポートは、課題図書を提示する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. ガイダンス:ドイモイの23年
2. ドイモイと社会主義
3. 法治国家と民主化
4. ベトナム共産党の支配の「正統性」
5. 中央・地方関係
6. 人権問題と信仰の自由
7. 社会主義とホーチミン思想
8. 中間テスト
9. 社会主義市場経済
10. 「工業化・現代化」のスローガン
11. WTO加盟の意義
12. 拡大メコン圏構想
13. ASEAN共同体の中のベトナム
14. 海外労働者問題
15. 期末テスト