後期(月・3)時間割表へ
    レトリカル・コミュニケーション論
  レトリックと政治文化
AONUMA SATORU 
青沼 智
2単位 
1〜4 
後期 
55000200

この科目は、私たちが日常経験するコミュニケーションという行為、現象をレトリックの視点から分析し、論じ、理解を深めることを目的とする。ここで言うレトリックとは、単なることばの彩のみならず、「雄弁」「説得」「合意形成」「詭弁」「宣伝」「大衆煽動」「アイデンティティの生成」といった様々な事柄を指す。特に本学期は、昨年の米国大統領選挙また本年内に予定されている日本の国政選挙に鑑み、レトリックと広義の「政治文化」との関係について、具体的な事例を踏まえ学生諸君と共に考えていきたい。本科目は基本的には「講議科目」ではあるが、授業内レポート、グループ発表などといった形で学生諸君にも出来る限り発言の機会を与えていく予定である。授業に出席・参加せず、期末テストを受けたのみの学生諸君の評価は「不可能」であり、単位を与えることはできないことを覚えておいて欲しい。

評価方法: 1. 授業内レポート(5x4回=20%) 
2. グループ・プレゼンテーション(20%)
3. 期末テスト(60%)

テキスト名: 使用教材・テキストは第一回目の講義時に指示する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. オリエンテーション
2. レトリックとは何か
3. 政治弁論とメディア技術の発展
4. 劇場政治とレトリック(1)ステートクラフトとステージクラフト
5. 劇場政治とレトリック(2)「ショービジネス」としての政治コミュニケーション
6. No Debate:米国大統領ディベートはディベートにはあらず
7. 政治文化と大衆文化(1)「タレント・アイドル・政治家」のレトリック
8. 政治文化と大衆文化(2)プロテストソング=演歌=パンクロック=ヒップホップ
9. レトリックと国際政治(1)「謀略放送」・情報戦争・メディア・ウォー
10. レトリックと国際政治(2)レトリックとしての弾道ミサイル防衛
11. 予備日・グループ発表準備
12. グループ発表
13. グループ発表
14. グループ発表・まとめ