後期(月・3)時間割表へ
    日本芸能史II
  
NAKANO MASAAKI 
中野 正昭
2単位 
1〜4 
後期 
50300800

日本の芸能にはどのようなものがあり、またそれらはどのような時代背景のもとに成立したのか? 前期では〈明治〜昭和〉を取り上げ、日本芸能の基礎的理解を深めることを目的とする。この時期は日本が西洋という異文化と出合い、良くも悪くも近代化へと向かう時期である。授業では〈異文化受容と近代化〉という観点からこの時期の様々な日本芸能を眺めて行く。

評価方法: 出席と学期末試験から総合的に評価する。

テキスト名: 特定の教科書は使用しない。必要に応じて授業内で参考文献を紹介する。

注意事項: 内容の理解を深めるため、前期と連続して受講することが望ましい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 導入:新しい芸能〜異文化受容と近代化〜
2. 明治時代の演劇改良
3. 川上音二郎一座のオッペケペ 書生と女優
4. 新派 メロドラマの機能
5. 帝国劇場 国家のための演劇
6. 坪内逍遥 国民または共同体のための演劇
7. 築地小劇場 芸術のための演劇
8. 演歌師 街の歌うたい
9. 浅草オペラ オペラ的でないオペラの魅力
10. 喜劇 人情喜劇と愚かという美徳
11. 喜劇 エノケン・ロッパの時代
12. 宝塚歌劇団 少女レビューの世界
13. 小林一三と家庭娯楽
14. アングラ演劇と舞踏 〈土着〉的なものと演劇の再演劇化
15. むすび