後期(金・3)時間割表へ
    日本近代思想史IIB
  近代的自我の形成
SATO MASAO 
佐藤 雅男
2単位 
1〜4 
後期 
50300202

昭和十七年に坂口安吾は「日本文化私観」の中で、たとえ古代文化が全滅しても、日本人の生活は滅びないと言った。そこには伝統の形骸よりも、その実質が大切という思想がある。現代社会を生き抜くために、私達は過去の思想的遺産の如何なる側面を継承し、また新たに克服すべきかについて考えてみたい。

評価方法: 学期末に論述試験を行う。授業で配布された資料を引用し、自分の意見を論じる形式。

テキスト名: 佐藤雅男小林秀雄 創造と批評専大出版局2004

  資料も配布する

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 対象と方法
2. 近代日本思想の特質
3. 浪漫主義と自然主義―北村透谷・島崎藤村
4. 個人主義―夏目漱石・森鴎外
5. 純粋経験―西田幾多郎
6. 間柄的存在―和辻哲郎
7. 無頼派の思想―坂口安吾
8. 文芸批評の確立―小林秀雄
9. 精神構造の変革―丸山真男