後期(月・3)時間割表へ
    異文化コミュニケーション論IIC
  
WADA JUN 
和田 純
2単位 
2〜4 
後期 
50200403

●本講義では、日本への外国人移民の受入について、そのあるべき姿と課題を考える。外国人の日本への移住・定住に門戸を開き、日本社会の構成員として受入れ、共に日本の将来を担っていくことは、これからの日本にとって必要不可欠と言えるが、国民世論の合意形成上でも、制度上でも、まだまだ準備が整ったとは言えない。そうした現状を追う中から、移住・定住する側も受け入れる側も共に得心して共生できるようにするには何が必要か、鳥の眼と虫の眼の両面から考える。
●国家、民族、歴史の記憶、忠誠心、アイデンティティといった要素を含めて、移住・定住する外国人の側の意識と受け入れる側の意識にも分け入り、「多文化共生」の意味を考えるとともに、具体的な政策や諸制度の現状と問題点、将来構想まで複合的に考察する。
●授業計画は次の通りであるが、進行順や講義回数は変更することがある。

評価方法: 自分自身で考えることを各自に求めたいので、授業への出席を重視し、授業中の小レポートや期末試験をあわせて総合的に評価する。

テキスト名: 講義に沿って随時プリント等を配布し、VTRも使用するが、資料的に整っていない最新状況も取り上げるので、新聞や総合雑誌等を常に読むこと。

注意事項: を履修した人を優先する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. <はじめに>
2. 人の国際移動と定住
3. 歴史の記憶1:支配と帰属
4. 歴史の記憶2:血統と忠誠心
5. 国家と国民1:国民統合の装置
6. 国家と国民2:国民統合の制度
7. 日本の外国人受入1:歴史的変遷
8. 日本の外国人受入2:「大きな国」か「小さな国」か
9. 日本の外国人受入3:現状と課題
10. 日本の外国人受入4:三つのゲートと将来構想
11. 日本の外国人受入5:多文化共生社会への道
12. 日本の外国人受入6:日本の課題
13. <まとめ>