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意味・語用論 文法と談話の接点 |
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我々が言語を用いて作り出す談話(テクスト)において,文は,表わす意味が同じでも,文脈によって形を変える.例えば,「長男はしっかりしているが,次女はおちこぼれ」に続く文脈で,次の(1)〜(4)はどれも使うことができるが,伝える情報はまったく同じであるとは言えない. (1) 私の頭痛の種は,この次女である. (2) 私の頭痛の種が,この次女である. (3) この次女は,私の頭痛の種である. (4) この次女が,私の頭痛の種である. このような文法的な違いは,一体どこから来るのだろうか.本講義では,主に,日本語の談話において実際に観察される様々な文法現象を分析することによって,言語の主題展開機能について学ぶ. |
評価方法: | 授業への参加態度、試験(あるいは,レポート)にもとづいて判定する |
テキスト名: | 砂川有里子『文法と談話の接点:日本語の談話における主題展開機能の研究』大修館、2005年 |
参考文献: | 福地肇『談話の構造』大修館、1985年 |
注意事項: | 言語研究の基礎的知識は前提として話を進めるので、履修生は「英語学概論」あるいは「言語学入門」の単位取得済みである者に限る。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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