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スペイン史概論II イベリア半島の古代・中世史に精通しよう |
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この授業は、スペインの歴史・文化に少しでも興味を持つ学生に対して、スペイン史のエッセンスを教授することを目的とします。主に講義形式をとりますが、諸君への質問をはさみます。後期では、近世から現代まで、すなわち16世紀から21世紀初頭までを総覧します。講義にあたっては、前期と同様に二つの視点を強調しておきます。1つは、現在の複雑なスペインを解く鍵が過去にあると認識すること。もう1つは、スペインをスペイン国内で完結した歴史と捉えないこと。言いかえると、地中海世界、ヨーロッパ世界、世界史という三つの異なった空間の交差する場として捉える必要があります。事実、移民や水といったマスコミを賑わす問題に、そうした見方の必要性を再確認させられます。また、必要に応じて、ポルトガルの歴史についても触れます。前期に開講されるスペイン史概論Iも受講するとするとイベリア半島の歴史をより深く理解できるはずです。 |
評価方法: | レポート70%、出席30%の割合で合算して成績を出します。 |
テキスト名: | 川成洋『図説 スペインの歴史 <改訂新版>』河出書房新社、1999年 |
参考文献: | Justine Wintle, History of Spain (isbn 1-85828-936-X), Rough Guide, 2003 |
参考文献は英語による年表形式の簡便なスペイン史です。また、適宜、他の参考文献も紹介します。 |
注意事項: | 講義主体の授業なので、注意散漫なまま授業に臨まないで下さい。予めテキストに目を通す他、高校時代に使用した世界史の教科書や地図帖を参照して関連するヨーロッパの歴史を見返しておくとよい。スペインとラテンアメリカ諸国の世界遺産に親しむのも歴史に接近する手段です。スペイン語学科の学生であるか否かを問わず、スペイン史に関心のある学生の聴講を歓迎します。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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